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平仄を合わせる。ある方面の方々からしか聞かない、そして読めない言葉。

みなさまは平仄(ひょうそく)を合わせるという言葉を聞いたことがあるでしょうか。

ひいらぎやは、省庁の方々とのメールのやりとりではじめて見た言葉で、全く読めない言葉でした。

平仄(ひょうそく)とはどういう意味か

この言葉自体はしっかり辞書に載っている言葉です。「つじつま」という意味です。ですので、平仄を合わせるということは、つじつまを合わせるということになります。

物事の矛盾をなくし、つじつまを合わせるということは当然大切なことですが「つじつまを合わせる」というと、場合によっては都合が良いように話の筋を通るようにするという意味ですこし無理矢理的なネガティブな感もあるかもしれません。

文脈を読むと、つじつまだけで無く、表現のしかたを合わせるという使い方、要するに文章としてしっかり成り立つようにまとめるという意味でも使われていると思います。文体の統一という意味ですね。

ある分野で「はやっている」言葉がある

ママ友のなかでみんなが使っている言葉、ある学生のコミュニティの中で詩歌使われていない言葉など、ある範囲だけで広く使われているという言葉はありますよね。JKなどは特徴的かも知れません。この平仄という言葉は日銀の黒田東彦総裁が使ったことでも記憶にある方はいらっしゃるかもしれません。このような分野でよく使われている言葉であり、むしろそれ以外の分野では使われていない言葉というのはおそらくたくさんあるのでしょう。

「忖度」という言葉も流行語大賞を取るほどの衝撃を持ってそのような考え方が根付いているのだと国民に印象を与えた言葉でしたが、その分野だからこそ通じる言葉というのはあります。専門的な分野では当然そういった言葉があるのですが、我割れば当たり前だと思っている世界でもそれが深化もしくはとがってくることでその段階でのみ理解出来る言葉がおそらく生まれるのでしょう。

どんな分野にでもそのような言葉がある

そうです。単純に役人がと文頭で述べましたが、これはどんな世界にでもあることなのです。そういった言葉には歴史や蘊蓄(うんちく)が詰まっています。そのような言葉を追いかけることでもしかしたら考え方が一歩深くなるのかも知れません。

(この文章は2018年9月20日 23:23に公開した物を加筆変更したものです)

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