金沢駅前には金沢茶屋と大名茶屋と指定されるとどちらだったかわからなくなるようなお店が2軒有ります。それぞれ由緒正しきお店ですが、今回は大名茶屋をご紹介します。北陸ではどうしても「夏枯れ」といっておいしいお魚が夏にはないといわれますが、ちゃんとしたお店は夏でもすばらしいお魚を用意してくれます。とはいえ、今は冬。今回はたまたま1月7日にお邪魔することができ、七草がゆもいただけました。
まずはこの時期気になるのは新型コロナウイルス感染症対策
実はこの時期は新型コロナウイルス オミクロン株の急拡大があり、我々がお邪魔した1月7日の翌日8日には都内では4人までの会食の依頼が出されました。金沢ではもちろんそこまでの制限はありませんが、何かしら発生したら大変という時期でしたので、万全の対応での会食になりました。
会場は個室で他のお客さんとの交流は全くなく、テーブルにもとても綺麗なアクリル板が用意されておりこちらとしても安心して食事することが出来ました。とはいえ、きっとギリギリのタイミングで今後いろいろと難しくなっていくのでしょう。
御料理たち
まずは献立表がおいてありました。
- 先付: 紅白なます
- 八寸
- 黒豆蜜煮
- 数の子粕漬け
- 紅白酒真蒸
- 伊達巻
- 海老旨煮
- 向附: 季節のお造り
- 焼き物: 目鯛の鏡餅焼き
- 温物: 金沢名物 治部煮
- 揚げ物: あんこうの唐揚げ
- 酢物: 蟹の土佐酢ジュレ掛け
- 食事: 七草雑炊
- 香の物: 三種盛り
- 水物: フルーツ白ワインジュレ掛け
です。楽しみになりますね。
先付けと八寸です。お正月という感じです。あしらいも素敵です。
そして向附のお造りです。金沢らしく鰤、甘エビもあります。
そして焼き物が目鯛の鏡餅焼。鏡餅焼というのは初めてだったのですが、焼いた目鯛の上に焼いた餅が載っていました。鏡割の時期でもありますのでそういう意味があるのでしょうか。
そして治部煮です。金沢駅前にあるということもあり、外からのお客様を意識した御料理でしょうか。ちなみに、治部煮のとろみは小麦粉でつけるのがもともとだったりします。
そしてアンコウの唐揚げです。歯ごたえが最高です。ズッキーニの素揚げが一緒に付いていてすっきりします。
そして外せないのが蟹です。今回はご予算控えめだったので一かけという感じでしたが、これだけでも十分ですね。土佐酢がジュレになっていて変に蟹の身に酢がしみこんで全体として酢の味になってしまうということもなくて素敵です。ひいらぎやはそれがいやであまり酢をつけないで蟹を食べたりします。
そして食事が七草です。とはいえ七草がゆではなくて七草雑炊というところがお酒を飲んだ後ということを意識してということでしょうか。さっぱりしていて素敵でした。ちなみにお酒はずっと日本酒の熱燗を頂いていました。
水物、デザートは、林檎とキウイとオレンジのジュレがけです。ジュレもそう甘くなくすっきりと頂けました。
王道をしっかり踏んだ素敵な御料理たち
奇をてらわず王道で楽しませていただいたように思います。金沢駅兼六園口から横断歩道を待つことを考えても5分ほどでたどり着けるお店ですので、じっくりと金沢のおいしい物を楽しんだ後に新幹線に飛び乗るというのも簡単そうです。
店舗名 | 加賀料理 大名茶屋 |
住所 | 石川県金沢市此花町7-5-1 |
電話番号 | 076-231-5121 |
定休日 | 不定休、年末年始は休業 |
営業時間 | 11:30~14:30、17:00~22:00 |
Webページ | https://www.kanazawaryouri.com/ |