主計町

松の内は黒留袖のおひきずり。かんざしの稲穂をお守りに頂いて…。主計町のお茶屋さんに行ってきました。

金沢には3つ茶屋街がありますが、新年に入って15日までは芸妓さんが黒留袖のお引きずりで迎えていただけます。この期間は五穀豊穣を願う稲穂をかんざしにつけていて、これをいただいてお守りにします。芸妓さんは名刺代わりに千社札を持っていますが、これに稲穂をちぎって包んでくれるので、これを大事に持っているのです…。新型コロナウイルスが早く収まって茶屋街がまた賑わうようになりますように。

お茶屋さんに伺う前に

ひいらぎやたちは何人かで近くの居酒屋さんで待ち合わせをしました。少し時間を遅くして、スタート時には全員確りそろった状態でということを考えたのと、食事は軽く別のお店でしていこうという話になったからです。それぞれ仕事が始まっている時期でしたし、そもそもお正月もがっつりお仕事をしている方もいらっしゃるので、集合を18時半くらいにして、近況報告と腹ごしらえを軽くした後で、お茶屋さんに向かいました20時半前でした。

梅の橋

梅の橋を渡って主計町へ。そしてお茶屋さんへ。

お茶屋さん入り口

最初はやはりお笛から

今回は幹事さんが4人の芸妓さんにお声をかけていらっしゃったようで(というかそれは主計町のすべての芸妓さんという意味でもあります)、女将さんと4人の芸妓さんに出迎えていただきお茶屋さんの中へ。みんなが座ったら電気が消えて、お笛が始まりました。これでお座敷スタートですね。

笛の演奏

そして乾杯を

乾杯はお屠蘇を…ということはやっぱり難しくて、今回は黒帯の悠々でした。このお酒はひいらぎやも大好きでちょっと燗してして飲むのもおいしいですがこの日は常温で。新年らしく金箔も浮かんでいます。芸妓さんにお酌をしていただきます。

乾杯のお酒

少しだけ酒の肴もご用意いただいていました。さすが正月ですね。黒豆、ごまめ、数の子の粕漬け、かまぼこ、お多福豆日本酒ととても合います。ちびちびやりながら歓談を楽しんだのでした。

酒のつまみ

もちろん踊りも伝統芸能を楽しめます

少しお話をしながら時間がたつと、芸妓三体の踊りが始まりました。見てわかるでしょうか。これが正月松の内だけの黒留め袖のひきづりです。4人すべてこのような置物を着ています。かんざしには見えにくいですが、稲穂がついています。

芸妓さんの踊り

同じ黒留袖と言ってももちろんそれぞれ絵柄は違います。美しいお着物にふれられるのもお茶屋さんの良いところですね。

そしてお話しをしながら芸妓さんにいただいたのがこれ。冒頭に書きましたが、かんざしの稲穂から3粒お米をちぎって千社札に挟んでくれました。千社札はシールになっているので表裏で2枚使ってつくってくれました。これは千寿(ちとせ)さんにいただいた物。五穀豊穣、商売繁盛のお守りです。金運がアップしますように(笑)

稲穂のお守り

宴もたけなわをすぎるとお決まりのお座敷太鼓も。初心者?から旦那といわれるようなかたまでそれぞれ違うレベルの演奏で楽しむことが出来ます。

お座敷太鼓

お守りは大事にお財布に

頂いたお守りは大事にお財布にいれてあったのですが、やはり真ん中に米がはいっていてすれるのでもう痛んできてしまいました。大事に入れておかないといけませんね。先ほどあげた千寿さんのものと、うた子さんにもいただいたのでした。

稲穂のお守り

また近いうちに著たいなとは思いますがお財布と相談ですね…。

主計町
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