三味線文化譜

長唄三味線のお稽古。「小鍛治」2021年12月までの道のり。三味線のお稽古の内容。大分ゆるめのお稽古だと思うけれど、精一杯がんばる所存。

ひいらぎやが長唄三味線を習っていることは過去に何度か書きましたが、現在は「小鍛治」という曲を練習しています。3月のお浚い会(発表会)までに、暗譜(暗記)できるかとおもいながらひやひやしているわけです。このブログには前回の記事を書いた10月のおわりから全くここには書いていなかったのですが、しっかり練習をしています。最近の報告(笑)をしておきたいと思います。

三味線のお稽古再開か。お師匠様から急にお浚い会のお知らせが飛んできた!

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三味線の黒ネジ

もともと、新型コロナウイルスを高齢な(といっても無茶苦茶元気なんですが)師匠に移すわけにはいかないということにして、しばらくさぼっていたところ、お浚い会があるから来なさいというLINEがきたのが10月の上旬。そして慌てて、先生のところに伺ったのが10月の中旬です。それから1ヶ月半ほど。がんばって曲を頭に入れようと努力しています。

お稽古のやりかた。師匠と一緒に弾く。そして何度通っても定額制。

きっとお稽古のしかたはそれぞれの師匠によってずいぶん違うと思うのですが、うちの場合は大分緩いです。基本先生と一緒に弾きます。それだけです。

近くに音楽系の学校に通っていた人がいますが、そういった人たちは、レッスンで習ったら家に帰って何度も練習をして、次のレッスンの時にはある程度弾けるようになっていないと、「やる気があるのか!」と怒られる物だそうですが、まぁ大人の趣味でやっていると言うこともあるのかもしれませんが、おうちで練習をしていかなくても何も言われません。

なんなら、しばらく毎日通って集中的に頭に入れるのが大事!とまで言われます。要するに自宅で練習するよりも師匠のところに伺って耳と体でその場で覚えなさいと言う形です。

たくさん行くことになればその分月謝が…と思われるかも知れませんが、うちの師匠の場合は定額制(笑)です。何度いっても価格が変わらないので、いうたらたくさん行った方がお得です。駐車スペースもあるので三味線を車に積んで、ガソリン代だけ払えばOK。どれだけでも習えます。

ひいらぎやは日中仕事があるので、夜の7時くらいからお邪魔することが多いのですが、師匠も午前中から、夜8時半くらいまでおしえていらっしゃっていやはやパワフルです。

一塊45分のお稽古ですが、後ろがあいていて、(そしてひいらぎやの気力と体力が残っていれば)そのまま世間話をしたり、世間話のあとに再度練習と言うことで夜9時過ぎまで引いていることもあります。

ひいらぎやはまだまだ下手くそなので、バチを動かす右手の手首に力がはいってしまったりしてなかなか疲れるのですよね。もう何年も経っているのになんともです。

「立(たて)」三味線として小鍛治を弾くことに

お浚い会では師匠は必ずすべての曲に出演するのですが、弟子たちは1曲から数曲の演奏をします。複数の三味線がでるときにはその中の一人が「立」になります。立三味線というのは他の三味線をリードする役のことで、ソロパートがあったりします(ひええ)。

で、師匠が急に、ひいらぎやくんは立三味線だからここは一人で弾くし、そしてこの部分は「替手(かえで)」を弾いてねといいだしました。替手というのは、他の三味線と違うメロディーを弾くところで歌で言う輪唱みたいな感じです。

文化譜 本手と替手

上に載せた文化譜(三味線用の楽譜です)に「本手」と「替手」がありますが、それがそうです。本手は何人かで弾いているので失敗してもぶっちゃけばれません(笑)が替手は一人なのでそうも行かないのです。

ひいらぎやの覚え方

さて、どうやって覚えるかなのですが、先ほどの文化夫にも層なのですが、「トンチャン チチンチテ」、「チャチャンンチャチャンン」といった形でふりがながふってありますが、まずこれで音を覚えます。口三味線といいます。

ただ、これで、なんとなく音の雰囲気とテンポは覚えられるのですが、「チャ」でどこを押さえてどの弦を弾くかは実ははっきり決まっていません。表記上は同じ「チャ」でも違う場所を押さえて引く場合もある、というかほとんどなのです。

そして、4とか3とか言う数字も見えますが、ギターのフレットと違って指で押さえる部分がミリ単位で決まっており、少しずれると音が変わります。この場所を「勘所(かんどころ)」といって一般的な言葉としても使われていますが、勘所を押させるのはとても難しいのです。しかも棹に番号が書いてあるわけではないので体で覚えるしかありません。初心者はシールを貼ったりします。

また、最近は便利なものでWebを探すと音源が落ちていたりするので、それをいただいてきて保存して、メロディを頭にたたき込んでいます。昔は文化譜もなかったし、口伝で覚えるのは大変だったと思います。そう思うとすごいですね…。

この小鍛治のかっこいいところは(初心者には)なかなかのスピードで弦を移動して弾く箇所なのですが、これが少しずれると音が変わるので、体にたたき込まないと綺麗に弾けないのです。

師匠は「大丈夫大丈夫、本番でも譜本を見ていいから」といいますが、師匠がそう言っていても兄弟子姉弟子はちゃんと覚えなさい!とというのでもう覚えるしかありません(笑

そして、譜本を覚えないとページをめくるタイミングがどうにもならなかったりと正直いいことはないのです。過去のお浚い会で暗譜が間に合わずひどい目にあったこともおおいので、今回はがんばって覚えたいと思います。

師匠には、「始めたのが遅かった割には意外と入っているじゃない」とは言われていますが、それはまだ間に合ってないという事じゃないですか!

あと3ヶ月!ちゃんと自宅でも練習します…。

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