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このプロジェクトで自分は何を求められているのか。自分の役割を理解し、するべきこと、するべきでないことを徹底する。

お仕事で、これは自分の役割だからしっかりやらねばと思う一方で、いやいやそれは自分の仕事じゃないよねと思うことがあります。そして、一緒に仕事をしている人たちにも同じように思うことがあります。それってあなたの仕事なんだからチラチラこっち見てないでやってよーなんてことないでしょうか。こういったお仕事の分担を明確にしておいてチームのそれぞれが自分の責任範囲を把握しておかないと思わぬ「抜け」が発生してしまうことがあります。

まずは自分の仕事の範囲を理解・共有することが大事

何事にも自分に任せられる仕事が何かを明確に理解することが大事ですよね。

ここで「任せられる」と未来形で書いたのにはもちろん後からいやいやそれは私の仕事じゃないからといっても引き受けてしまった以上は遅いからです。

この仕事の範囲を周りの人たちと共有できていないのと、あとで水掛け論になります。でもどうもならないです。だって決まっていないのですから。

これを感じたのは先日ひいらぎやが同僚にお願いしたときのことです。

「実際に現場としてこういったコミュニケーションチャネルがあると良いと思うのだけれど、現場としての意見はどうですか?」

としう質問に返ってきたのは

「自分にそれを言われても…、使えと言われたら使います」

という答えでした。

いやいや、それ実際に使うのはひいらぎやがメインではないし、実際に使う人に意見をもらいたかったのだけど、とおもったのですが、これはやはり先ほど述べたように仕事の境界線が曖昧だから起きることです。ちょっと消極的な意見なので、「やる気」とか「モチベーション」とか言いたくなりますが、それは教える技術にあったとおりでやってほしいことを明確に伝えていないことが問題なのでしょうね…。

本著の中で言われているとおり「相手から望ましい行為を引き出すこと」が教えることの主題だとするとひいらぎやはこの同僚に対して、しっかりとしたお仕事の内容やその進め方を説明できていなかったことになります。

共有が出来ているならそれ以上のことをしないということも大事

お仕事の範囲が明確に決まっているのであれば、それ以上のことをしないということもとても大事だとひいらぎやは思います。

部下に対しては特にそうなのですが、部下の仕事を奪ってはいけないのです。本当に良くあるパターンですが、上司が部下にお願いしたお仕事を自分がやった方が早いし品質が高いとおもって自分でやってしまうパターンがあります。

もう笑い話ですが大学院にいたころにあったのが、教授から学生にこれやってみろよと言うことを全部やってしまう助手の先生がいました。

「こないだ言われたことやってみたらこんな感じでできたよ」

というのですが、それは学生にとって勉強になることだからあえて教授からみたら結果がわかることでもやってみてもらっているのにそれを助手がやってしまったと言うことになり、そりゃ先生がやったらすぐでしょ案件です。

教授の意図をまったく考えず学生のモチベーションをも奪ってしまうという最低のパターンです。

逆に上司がやるべき仕事を奪ってしまうケースもあります。上司がすべき判断を自身がしてしまうと、何かがあったときに責任を負うべき上司自身の腹が決まっていない状態で問題が発生したりするので、結構危ういことがあります。もちろん部下が決めたことを上司が認めたということに形としてはなっているので上司が責任を負うべきなのですが、それに上司が納得しないと良くない関係性に陥ってしまう可能性があります。

また、単純に出しゃばって!ということになることもありますね。そして一番厳しいのは、単純に自分の仕事が増えてしまうことです。あえて自身の存在感を高めるためにというケースはあるかもしれませんが、安直に口をだすとあれもこれもお前が言ったのだからといって仕事を押しつけられかねません。

ということで、ひいらぎやはもう一度自身の周り(自分と同僚・部下)のお仕事の責任範囲を整理しようと思ったのでした。

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