Win or Lose

プロであったら結果をもとめなければならない、経過をもとめるのは教育課程でのみ認められる

さて、昨日の1か0かそれともその中間が存在するか。最終的には1か0でもその間を読む。で、結果だけではなくてその経過や判断の内容も大事だという話をしました。

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ここで勘違いしてはいけないことがあります。それはとはいえ、最終的に結果がすべてだということです。

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学生とプロは違う

よく、負けてもいい、そこまでの過程が大事だという人がいます。これは教育の段階で最終的な結果のために努力をする練習を行うという点ではいえることでしょう。社会人という本番の場で成功するために、できるだけ失敗を積み重ね、うまくいく方法を学んでいくのが教育の現場です。もちろん本番の場でしか味わえない失敗もあります。ただそういうことをできるだけ少なくし、細かい失敗があったとしても包括的に成功に導くのがプロ、社会人の役割です。

日本ではスポーツの場では非常によく見ます。2018年6月のサッカーワールドカップの予選リーグ最終戦、日本対ポーランド戦では、警告数で勝ちを拾いに行くというギリギリの駆け引きで日本は予選リーグを突破することができました。これを批判するひとが非常に多かった。

でもこの戦いの場では選手・監督とも負ければリーグ戦敗退で後が無く、どんな方法でも突破すればその先に力関係はともかく優勝の可能性まで見えてくるのです。サッカーというスポーツを飯を食べる手段として使っているプロの選手・監督とすればここで勝つことこそがこの大会だけでなく、将来につながるのです。もちろんたまたまセネガルが得点してしまえば敗退が決まります。もう一点取ることを狙うのか、それとも今回のような判断をするか、どのタイミングでどの選択肢をとるのか、それこそが監督の手腕の見せ所です。

プロは常に勝ちを求めなければいけない

それでも、日本はプロ選手に対しても負けたとしても賞賛が送られることが多い。他者に気を遣うという日本人の特質であり良いところでもあるのですが、これによって選手をプロというステージから引きずり下ろしているのです。しっかりと勝つところでは勝つ。負けたところではしっかりしろという。こう言う文化を創り出さなければ日本のスポーツは強くなっていかないでしょう。

翻って、社会人のお仕事の場面に目を移すと、これが徹底されている。成功しなければ意味が無いというのは先日のスルガ銀行の事件の原因そのものでしょうし、なぜか表に見えないところではこのように徹底されており、これによってブラック企業というものが産まれるのです。(スルガ銀行の不正融資問題。5年経った今でも金融庁命令によるペナルティが解除されていません)

毎日新聞「経済プレミア」

業務改善命令から5年(1)  地銀、スルガ銀行(本店・静岡県沼津市)の不動産をめぐる不正融資問題で、金融庁の業務改善命令…

政府の働き方改革は正直官僚がこれだけ残業をして省庁のビルが夜中まで明かりが付いているという現状ではなにをいっているんだかという感じですが、政治家がしっかりと働き方改革を意識し、透明化し、心ある厳しさを持って事にあたるようになれば解決していくでしょうしそうあってほしいと思います。

すべての答えは、嫌みでは無く、相手を思う心ある厳しさこれにより実現されるものなのです。

(本記事は2018年9月に執筆した記事を再編したものです)

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