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人の話を聞く余裕しっかり聞いてこそ話が早くまとまる。人の話しを遮って自分の意見をしゃべる研究者病。

打ち合わせをしている時に、人の話を最後まで聞かず、自分の意見をどんどんかぶせてしまう人がいます。学生の頃の同級生と数年前に話をしたところ、「それって研究者にすごい多いよね。営業なんかでやったら印象悪いもの」といわれ、ああ、そうなのか確かになと思ったのでした。彼が言っていたのが研究者病。ちょうど新しく研究者だった人を採用したところで、そういうところがあっていつも注意しているとも言っていました。

日本語は結論が最後に来る悪魔の言語です(笑)。ですので、日本語で議論をしている時に最後まで話を聞かないと、その人の真意が伝わっていないのに、脊髄反射で話をしてしまって、論点がどんどんずれていって、そうじゃないよ!といいたくなることが多かったりします。結局、前提の共有が出来ないので当然結論の共有も出来ないのです。

そして大体こうやって人の話を遮るひとは、制止を遮ってずっとしゃべっていたりで大変です。「声が大きい人」とも言いますが、持論を通して(通したつもり)になってしまう人たちですね。みんな諦めちゃう。

話をまとめるにはまずは相手の言い分を把握する。

先ほども書きましたが、議論をする際にやはり自身の考えを通したいと思った際には、どうしても相手の話を遮り自分の主張をしがちです。このような態度は相手からみてもあまり好印象が持たれず、逆に受け入れられないという状況になってしまうこともあります。国会での議論を見ているとマジこれだなとは思います。

そして、何かしらの物事をまとめたいのであれば、両者が対立してしまっては話になりません。そうではなくて、論点以外の部分に関しては相手についてしっかり把握し、そしてその立場にたって対象を見ることで、それぞれにとってメリットがある落としどころを見つけなければなりません。

一方的にこうしますからよろしくという場ではもちろん良いのですが、相手と今後どうしていくのかを議論する場では、今後もありますからお互いに譲れないところと譲れるところを明確にし、じゃぁという事で落としどころを見つける作業ですよね。これをやりにくくして我を通すと結局あとでこまります。それでハンコをついて、契約的にこうなっていますよねといっても、最終的にそれをうわべだけ満たすものしかでてこないでしょう。

今時、会議がほぼオンラインになってひいらぎやも同僚だけど顔を合わせたことがない人と仕事していたりします。こうなってくるとお話しの仕方はとても大事です。円満に議論をすることで、ちょっと受け入れがたい内容も受け入れられるかもしれません。遮ることだけではなく、話し方も気をつけるとよいですよね。もちろん話を遮ることが完全にNGというわけではありません、話の筋が違うなと思ったら自分の主張を言うのでは無く、そこの前提がちがっていますよと言ってあげるのはよいでしょう。

耳はふたつ、口はひとつ。

よく言われる言葉ですね。人の話をしっかり聞きその半分だけ自分が話をする。こうありたいものです。


(本記事は 2018年9月23日 4:22 PM に公開したものを大幅に加筆修正したものです)

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