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切れてほしいときにだけ切れてくれる包丁が優秀。人間もそうであれ。

3年前に誕生日のプレゼントは何がほしい?ちょっと思いつかなくてと聞かれたので「包丁」と答えてしまいました。前からちょくちょく自炊はしていたのですが、一人暮らしを始めた頃から持っている包丁(って、何十年使っているのかという…)があまりよく切れずに本当に欲しいものを正直に言ったところ、素晴らしい包丁を頂きました。この包丁と同じようなことが人間にも言えるなと思うのです。

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片岡製作所 Brieto-M11pro モリブデン・バナジウム鋼 牛刀庖丁

その後、友人たちが相談して選んでくれた包丁は、業務用のもので、片岡製作所 Brieto-M11pro モリブデン・バナジウム鋼 牛刀庖丁というものでした。お店をやっている友人が選んでくれたそうで調べてみてもなかなか良いもので、当然ですが今でも愛用しています。

この包丁は当てるだけでは切れず、しっかり力を加えて動かすとスパッと切れる印象です。「触るもの皆傷つける」(年がばれる)のではなく、刃に触ってももちろん切れないですし、包丁の重さだけでも食材が切れるという感じではありません。切れてほしいと思い人が力を加えた瞬間だけその素晴らしい性能を発揮するのです。

当然、食材を切りたいときだけ切れてくれれば良く、そうで無いときは当然切れてくれなくてもいいのです。自身の活躍の場をはっきりと認識し、その時に本来の力を見せてくれる。素晴らしいです。

人も必要なときにのみ能力を発揮すれば良い

これは、人にも言えることです。自分に与えられた役職があったとしたら、その役職に必要な事に全力を傾け、その役職がやること以外をやる必要はありません。むしろそうしなければ、越権行為が多発してしまいます。ですので、自分の仕事の内容を明確に理解し、その上でそこだけに力を注ぐのです。この自分の仕事の本質を見極めるのがなかなか難しいのではありますが、それができなければピンポイントで力を尽くすことができませんし、全部を全部やるという行為をしていたらとてもではないですが身体が持ちません。日本人はとかくやりたがったりしますが…。

これは本当にむずかしいです。ひいらぎやは自分に与えられた・任された範囲以上での用務や発言はしないようにしています。ところが、逆に上司からもっと目立ってもらっていいのにといわれたりもします。ですが、その人がそうしてほしいと思ったとしても、他の人からみたら、どうして上司が発言するところで部下が発言するのかと見られるケースもあります。そして、それを全部やっていたらすべてを抱え込むことになってしまいます。でも、逆に部署内でそういう可能性を示すことは自分の能力をアピールすることにはなるかもしれません。

実はこれは逆もあって、責任を取るべき人がさっぱり発言をせず、現場だけに任せているというケースもあります。上の人が業務を放棄しているパターンですね。こっちはなかなか大変で、上がそんな感じで責任を現場に投げてしまうと、現場としては最終的な責任を取れないので、それぞれの言い分をうまく受け流すだけになります。何が起きるかといえば、どこに責任があるかがわからなくなり、何も決まらないという非常に厳しい現実です。それぞれが自分の仕事をしっかり認識してバランスを取れないと組織としても破綻します。

仕事の本質を見抜き、そこにだけ力を注ぐ。

これは何度も述べていますが、やはり分担と注力の考え方です。自身が得意なこと、自身が任されたことをしっかり遂行し、チームとして、会社として全体を回していくという事が大事です。家庭内でも同様ですね。

(この記事は2018年9月19日 11:27 PMに公開したものを再編集した物です)

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