勉強

audiobook.jpで聴いた本。25冊目。「頭が良いから」といった変な言葉で片付けない。しっかり理由を考えて勉強が出来るようにして行くには。【同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?「自分の頭で考える子」に変わる10のマジックワード】石田勝紀著

本著は、著者が東大で出会った学生など頭のいい人がなぜ頭が良いのかということを出発点に、著者自身の子供への教育の経験を通じてわかった頭を良くする方法についてまとめています。子供向けとしてありますが、内容を読んでも部下へといったワードがありますし、誰かを教育する立場の人、そして自身が成長していくことを望む人は年齢に関わらず為になる本です。基本的には、生きているすべての時間を勉強の場として時間を活用するということが本著の答えです。その学び方を他者に気づいてもらうための10のマジックワードも紹介しています。

【audiobook.jp】 同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?「自分の頭で考える子」に変わる10のマジックワード 著者 石田勝紀

勉強ができるとは一を聞いて十を理解すること

著者が定義する頭の良いというのは一を聞いてその先の内容を想像でき、議論がどんどん前に進むことのようです。ですので、この話は学校で学ぶ「勉強」に限らずもっと広い意味の生涯学習という側面が強そうです。勉強が出来る人とそうでない人は何が違うのでしょうか。

ちなみに頭を良くすると銘打った本は他にもあります。こちらの本は、物事を様々な方向から見ることが出来る人が頭のいい人だと定義し、その上で哲学としての「物の見方」を指南する本でした。

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頭の中!

この考え方と本書の考え方は違うのでしょうか。いえ、おそらく同じです。普段のありとあらゆる事象(というと言い過ぎですけど)について「考える」ということを行おうといっているという点では同じ事だと思います。

本書の著者は人(ここでは学生とした方が良いかもしれません)を3種類に分けます。

「授業を受けていても聞き流しているだけの人」、その次は「授業中だけ一生懸命勉強している人」、そして「起きている時間はすべて勉強している人」です。

当然、起きている間常に勉強をしている人が強いに決まっています。ただ、ここで言う勉強とは先ほども述べたとおりですが、学校の勉強ではありません。いろいろな物事がなぜそうなっているのかというところなど、何事にも「頭を使っていること」を指しています。

本著の中でも指摘されていますが、NHKの「チコちゃんに叱られる」の「ぼーっと生きんじゃねーよ」という台詞を言われないように、いろいろなことに興味を持ち、頭を使っていることが、本著で言う「勉強ができる」ということです。

ですので、本著のタイトルには「同じ勉強をしていて」とありますが、これはそういう意味では誤りですね。同じ勉強をする土台にも立っていない。せいぜい同じ授業を受ける場所にいてというくらいの意味でしょう。とはいえ、内容については特に矛盾はないように思います。

まずは頭のOSをアップデートし続ける

同じ授業を受けていて差が出るのはなぜか。それは有るレベルの学習をするための基礎が出来ていないタイミングで一律に知識をつめ込むからだとしています。それをPCのOSにたとえています。Windows95にWindows10用のアプリケーションソフトウェアをインストールすることはできないように、子供が勉強をして順番にOSのアップデートをしていく中で、まだ対応していないソフトウェアをインストールしてもそれはエラーを起こすだけです。ですので、アプリケーションソフトウェアをインストールする前にまずはOSのアップデートが必要です。

そのためにどのようにするかということが、先ほどあげたように、生きている中で常に物事を考え知見を集めて、理解力を高めていくということになります。

では日常から頭を使うため、使わせるようにするにはどうするか

これを、引き出すためのワードが10のマジックワードとされていることです。本著の肝になるところだとおもうので、興味があるかたは是非購入して確認してほしいと思いますが(ググると出てきますけどね…)、3つだけ紹介すると、よく言われる、whyとhowの二つと未来につなげるキーワードの3つからスタートしています。

単純に物事をそのまま受け入れるのではなくそれがなぜかと考えること、そして自分や他人ががどう思っているかを確認し、そしてそれを踏まえて問題だとしたら解決のためにどうしたらいいかを考えるということをやりましょうとしています。教育の現場にいるかたですので、子供や部下たちにそういった考え方をしてもらうにはどうしたら良いかという視点からの話にはなっていますが、自分に当てはめても非常に重要だと思います。

こうやってしっかりトレーニングをしていけば、一定以上の理解力は得られるはずです。それをあの家の〜ちゃんは頭が良いからというよくわからないことで片付けるといういわば逃げの手を打たずに、しっかりとすべての人に考える力を獲得してもらい、「差を小さくしていく」ことを狙っています。

これってブログ書いていると普段からやっていることでは

と思ったりします。ブログを書くネタを探すのはやっぱり大変で、ぼーっと日々同じ事をして生きているとネタなんてありません。そこでいろんな新しいことをやったり、本当に日常にあることを再度考えてその意味をまとめてみたりします。

ブログを再開していろいろなことに疑問を持ち続けられる道が開けるかも知れません。ひいらぎやは一時期一生懸命一眼レフで写真を撮っていたこともありますが、写真を撮るというのは画像という側面から日常の別の風景を切り取るという点で同じようなことをやっていた気もします。

単純に「ぼーっと生きない」ためのことをやるというのは大変かも知れませんが、何かの手段としていろいろな切り口から物をみるという習慣が付くと続きそうですね。

【audiobook.jp】 同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?「自分の頭で考える子」に変わる10のマジックワード 著者 石田勝紀
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