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audiobook.jpで聴いた本。8冊目。インターネットアンケートの項目はこういうことを調べるためだったのか。【たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング】 西口一希著

【audiobook.jp】 たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング 著者西口一希

聴き始めとしては、理論の積み上げて理解を進めていくという本には「聞き流し」は向いていないなと思ったことです。なかなか全体を把握することが難しいです。ただ、ひいらぎやの性格でもあるのですが、全部ちゃんと理解したいと思ってしまうのがだめなところ、どうせ遊んでいた時間を使おうと思っているのですから、少しでも実のある内容を頭の中に突っ込めればいいのです。本当に興味があれば、本文を目で確認できる媒体を買えばいいのです。
さて、少しそれました。内容についてです。

まずは業務・製品の分析方法、そしてアイデアの定義から

本書では、まずは顧客ピラミッドの説明から始まっています。顧客にはどのような層があるかということですが、全く知らないという人からすでにファンになっている層まで、これをしっかりと理解しようとします。これのアンケート調査についての説明まで具体的になされています。
ひいらぎやは最近ちょっとした楽天ポイントを集めようと楽天インサイトなどでアンケートに答えることがあります。そういった中にはこれはこの企業が発注者なんだろうなというのが明確にわかる物があります。競合のいくつかの会社や商品の名前がだされ、それぞれをどの程度知っているか、使っているかを問うものです。この本をもって、ああ、なるほど、顧客ピラミッドのそれぞれの層の人の数を競合を含めて確認しようとしているのですね。この情報があって初めて自分の会社、製品の状況がわかりどのような対応をする必要があるのかがわかるのです。
そしてアイデアとは、独自性と便益ではかれるとして、独自性と便益の双方をもったアイデアがあるかどうかを問います。ちなみにこの「便益」という言葉が耳慣れなくて、最初なんといっているのかさっぱりわかりませんでした…。聞いているうちにわかったのですが、やっぱり読むための本を聞くというのはなかなかのハードルですね。

という話からN1のお話しに

数学でNというと任意の整数の事を表します。中学高校で任意のNがとかいう数学の問題を解きましたよね。タイトルにもありますが、この本はたった一人の分析を取り扱った本です。
N=1ということで、一人の顧客を対象にアイデアを創り出すことを考えます。
我々がどうしても陥りやすいのは「みんながほしくなるもの」を創り出そうと言うことです。みんながほしいというものを考えるとせっかくとんがっていた部分が削れて丸くなってしまいます。こうやって毒にも薬にもならないものが出来ます。ですので、まずは一人に対して独自性と便益をもたらすアイデアを創り出すのです。
こういった内容について深く掘っていき、実際にどのようにマーケティングを行っていくかを具体的に説明しています。商売をしている方には素晴らしい本ではないかと思います。
個人的にはとっても面白い本でした。ただ、聞き流すには重いです。しっかり手に取って目で見て再度理解したい本となりました。
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