本書は、ビジネスモデルの分析を行い独自のビジネスモデルを構築するための手法を説明した本です。タイトルにもありますがビジネスモデルを競争優位の状況を創り出し、そして儲けるための仕組みのことと定義し、それをどう構築するのかを解いています。本書中でも学習のポイントとして「学習」という言葉が使われており、しっかり学びたい人向けと感じました。ですので、audiobook.jpで聴く本としてはちょっと不向きと感じました。
【audiobook.jp】 ビジネスモデルの教科書【上級編】 著者 今枝昌宏 | |
audiobook.jpについてはこちらで紹介しています。
audiobook.jp。定額でオーディオブックを提供するサービスです。月額750円という価格で過去の名著から最近の本まで「聴く」ことができるのです。 本を「聴ける」オーディオブックを提供するサービスです。 自己紹[…]
我々の身の回りの様々なサービスを例に出し、それぞれを提供する企業がどのようにそれによって収益をだしているのかを説明しているのですがこれが本当におもしろかったです。似たようなサービスでもそれぞれのサービスが向いている対象がことなっており、収益化のモデルが違うというのです。なるほどなと思いました。
こういったサービスが次々に紹介されていくので耳で聞いているだけだとどうしても落としてしまいがちです。しっかり読んでみたい本だと思います。
さて、学習というからには、著者の感想がかかれているわけではなくて、それぞれのビジネスモデルがきっちりと整理がされ、それぞれのメリットとデメリットが紹介されています。どのような対象に対して、既存のサービスとどう違うのかというあたりですね。
一つの例としてはアズ・ア・サービスがあげられています。これも最初はコンピュータ用語だったのではないかと思うのですが、最初はSaaS(サーズ)がでてきたのだと記憶しています。Software as a Servie。ソフトウェアをまるごと売り切るのではなくて、サービスとしてユーザの必要に応じて必要な機能、性能、期間を追加して課金していくというモデルです。このあとIaaSとかHaaSもでてきました。
要するに売り切るのではなくて、「もの」を提供してその維持費や消耗品で利益をだすといったところに着目するのですね。そちらに注目するのであれば、最初に売る「もの」で利益を出さなくていいので、初期費用を下げることが出来、そうすると、利用者からすると導入がしやすく、導入されてしまえば、継続的に利益が発生すると言うことになります。
これも一つのビジネスモデルの転換です。しかし新しいビジネスモデルを作るだけではすぐにまねられてしまいます。そこで競合他社にマネされにくいようにする。ここまでを考える必要があるとして、自社の強みを考えていくことが重要とされています。
こういった形のさまざまなビジネスモデルが紹介されており、ビジネスモデルを学習したい人だけではなくて、世の中の仕組みとしてこういった形で世界が動いているというのを理解するための良書だと感じました。
なお、この本は「上級編」とされていますが、前著があるようですのでこちらも機会をみて聴くか読むかして忌みたいと思います。
ひいらぎやは、ビジネスモデルを考えるという事はあまりないですが、ブログに集客するというのも、他のブログにはない特徴をだしていかないといけないので、そいういったところを考えてみると面白いのかもしれないとは思っています。