「コロナ以前」はよく都内への出張があったのですが最近まったく出張がなくなり、それに従ってモバイルSuicaの利用頻度がさっぱり減ってしまいました。で、それ自体は良いのですが、その間にiPhoneの機種変更をしてしまい、特にモバイルSuicaの引き継ぎ作業を行わなかったところ、モバイルSuicaアプリには残高が表示されているのですが、Wallet（ウォレット）アプリではモバイルSuicaの登録が無いように見えているという不正が発生してしまったのでその対処方法です。
なにが起こったか
久しぶりに新幹線に乗ろうと思い、えきねっとでチケットを買ってモバイルSuicaアプリを確認して、登録されているSuica番号を登録していざ金沢駅で改札を通過しようと思うと…。「ウォレットアプリが起動して何も起きない」という状況でした。あれ？と思ってこの時初めてウォレットにSuicaが無いなと気づいたのでした。
そこで駅員さんに確認すると、えきねっとはJR東日本の管轄で、金沢駅はJR西日本で違う会社だから自分たちの責任ではないといいつつ、携帯を取り上げられ勝手にいろいろと触られるという非常に不快な思いをしました。またiOS 13は不具合がでているとも。顧客視点が全く欠落した対応ですが、まぁそれはそれ。
結局どうしたかというと、決裁したクレジットカードを持っていたので、券売機で紙の切符を発券して乗車したのでした。時間があってよかったですが、少なくとも駅に来てモバイルSuicaで改札を通れなかったら、すぐに紙の切符の発券をするのが良いと思います。
携帯の機種変更のためには特別な引き継ぎ作業が必要だった
機種変更の際には古い携帯と新しい携帯での作業をする必要があるようです。これはモバイルSuicaのページに説明があります。
ひいらぎやはそんなことは全く知らずiPhoneXからiPhone12Proに機種変していました。その間モバイルSuicaを使う機会もなかったのでさっぱり気づいていなかったのです。そして使っていないiPhoneXはもちろん処分してしまいました。
で、手続きをしていなかったのでどうなったかですが、最初に書いたとおり、モバイルSuicaアプリに残高があるけどウォレットにないので使えない状態でした。ウォレットにSuicaを追加しようとするとプラスチックカードの読み込みになってしまってあるはずのモバイルSuicaのデータを呼び出せないという状況でした。
状態の整理
ということで整理です。ここまででまとめたとおりで
- Suicaアプリには登録があり残高も見えている
- ウォレットアプリにモバイルSuicaはない
- ウォレットアプリに追加しようとしても該当のモバイルSuicaのデータが呼び出せない（プラスチックカードの読み取り画面に遷移してしまう）
という状態でさらには
- モバイルSuicaのWebページにログインするとしっかりモバイルSuicaの登録はあり、ウォレットで入力を求められるSuica番号の下4桁は同一のもの。
です。
実際の対応
対応について調べると旧端末がない場合の対策としてはWebページから「再発行」もしくは「退会」という処理ができることがわかりました。退会は210円の手数料がかかります。ひいらぎやは引き続き使えればいいと思っていたので「再発行」の手続きを行いました。この手続きはモバイルSuicaのPC用サイトから実施出来ます。翌5時まで反映がされないようなので申請をしたら次の日に対応しましょう。
翌5時というかすっかり忘れて放置してあったわけですが、モバイルSuicaのアプリには以下のように表示されていました。（スクショを取り忘れた…）
「このSuicaは再発行登録済みです。Walletから削除操作をしてください（C106）」
さて、このメッセージについてはモバイルSuicaのFAQページに掲載があります。で、解決策は、要約すると「ウォレットから削除して下さい、そうでなければApple Careに連絡してください」ということです。
ひいらぎやのケースはウォレットにモバイルSuicaがないので、「ウォレットから削除」ができません。ということでApple Careに連絡したのでした。以前に楽天証券のサービスでもチャットを使いましたが、今回もチャットで教えてもらいました。電話つながらない！ととかいうことがないので精神的なストレスもとても小さいです（笑）
今回はApple Careのページから「iPhone」→「Appと機能」→「該当するトピックがない」からオペレータの方に相談しました。iPhoneのシリアル情報などをお知らせしてから具体的な相談に移ります。
状況としてはモバイルSuicaのアプリはウォレットに情報があると思っているが、ウォレットには該当の情報がみえないという状況ですね。
わかったのは、iCloudに登録されているカード一覧があり、ここにはMy Suicaの登録がある！ということです。この削除の手順は以下の通りです。
1. https://icloud.com/ にログインする
このときは、iPhoneで使っているApple IDでログインすることがもちろん必要です。ひいらぎやの場合はiPhoneのつもりがたぶんApple Watchを買ったときに興奮してそっちにも登録したらしくApple Watchに登録がありました。おそらくこれはApple Watchで対応をすればこんなことにならなかったような気がしますが結果、Apple Watchにあった登録を削除しました。
2. 見えているデバイスからMy Suicaを発見して削除する。
ひいらぎやのケースではこんな感じに見えていました。
ここでApple Payに書いてあるカードを削除すればいいのですが、気をつけないといけないのは、「すべてを削除」しかないということです。全部消えます（笑）
3. そして待つ
これを削除して反映には場合によっては24時間かかることがあるというのがAppleからの案内でした。その場合は24時間は登録ができませんといった表示がされると言っていましたが、ひいらぎやのケースではそういったことはなく、確かにすぐには状況が変わりませんでしたが、10分ほどで対応されたようです。モバイルSuicaアプリの表示が「このSuicaは再発行登録済みです。Walletから削除操作をしてください（C106）」から、以下のように変化しました。ただしく「Suicaがありません」となりましたね。
4. カードを登録する
さて、次に削除したカードを再登録します。ウォレットを起動すると以前使っていたカード一覧が出てきます。ここに待望のSuicaが出てきました！
365円しかないですが復活しました！ちなみにクレジットカードの登録にはカードの裏にある3桁のセキュリティコード（Amexの場合は表の4桁）を入力する必要があるので手許にカードを用意しましょう。
これで無事終了です。おそらくApple Watchでしっかりと対応をすれば大丈夫だったのだと思うのですが、よくわからなくなってしまったときにはこの方法がつかえるかもしれません。
なお、再発行を行うとSuica番号が変わります。そのまま新幹線のチケットなどに紐付けようとするとエラーがでるので、えきねっとなどでの登録番号を変更しておく必要があります。