お浚い会に向けて三味線の追い込み。と見せかけてiPadで譜面を自動的に送ってくれるアプリを探したり。結局標準の写真アプリに落ち着く。

お浚い会に向けて本来は暗譜(楽譜の暗記)をしないといけないのですが、先生が、「皆さんお仕事をしていてそこまでは無理だろうから譜面を見て良いよ」と行ってくれたので、がっつり譜面を見る気でいました。ところが難しいのが楽譜のページをめくるタイミングが難しくてしかも、急ぐと前のページに戻ってしまったりするのでタブレットでいろいろと試してみたのですが、結局写真アプリで各ページを切り替えるのが一番早かったのでした…。

三味線のお稽古についてはこちら。

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ひいらぎやが長唄三味線を習っていることは過去に何度か書きましたが、現在は「小鍛治」という曲を練習しています。3月のお浚い会(発表会)までに、暗譜(暗記)できるかとおもいながらひやひやしているわけです。このブログには前回の記事を書いた10月[…]

暗譜はなかなか難しい

ということで、最初に言い訳です(笑)

先生は、楽譜を見て良いよとはいってくれているのですが、前回まではそう言わなかったですし、それまでのお弟子さんもしっかり暗譜をしていたわけです。ですので、出来ないことはないのでしょうし、覚えないとたまに引いているところを見失ったときに戻ってくるのが大変なんですよね。

そして、冒頭にも書いたとおりで、ページめくりの問題もあります。演奏が詰まっているところだと、本当にページをめくる暇が無かったりするのです。

結局、暗譜が出来た方が良いのは当たり前なのです。

いろいろと調べてみたり先生にも聞いてみたのですが、コツというものはないらしくて、どれだけ聞いて覚えて、そして弾いて体におぼえさせるかということのようです。

どれだけ練習したかと言うことですね…。

ただ、三味線では同じようなフレーズが別の曲でもよく再利用されているので、ある曲を覚えておくと次に覚える曲が楽になるというのがありそうです。

ということで暗譜をサボると更に暗譜が出来ないということに陥りそうです。ということでがんばってはいこうと思うのですが…。

そして暗譜ではなくてツールを探す方向に走る

ということで、本番2週間ほど前になってこの時点で暗譜できていないのであればギリギリに覚えてもきっと完璧には出来ないだろうということで、どうやってページを簡単かつ確実にめくるかという方法を考え始めました(笑)

紙の譜本はページをめくるときにしっかりめくらないと戻ってしまったり、ページをつまんだり、右から左へページをめくるという動作に時間がかかるのでなかなか難しいのです。

そこで今時はタブレットです。iPadを使ってタッチ一瞬でめくるようなツールを探し始めました。

調べてみると三味線にかかわらず楽譜をすすめてくれるというツールはたくさんあります。最近はピアノ演奏などのテレビ番組をみていたりしても楽譜がタブレットだったりしますよね。

昔は、楽譜を横でめくるだけの担当の人がいたという話も聞きましたので、やっぱり楽譜をめくるのはどこでも問題なのですね(笑)

最終的にiPadの標準の写真アプリに落ち着く

そしていくつかのツールをためしてみました。

  • 演奏時間に合わせて自動的に画像でとりこんだページを自動的にすすめてくれるもの
  • 各ページをPDFなどで取り込んでクリックすると本のようにページをめくってくれるもの
  • デフォルトの写真アプリ

楽譜自動送りツール

フリーで使える物も多いのですが、先ず試してみたのは演奏時間を指定して写真を登録しておくと一定の速度ですすめてくれたり、メトロノームのテンポを登録するとその速度で進めてくれたりというものです。

こちらは何度か使ってみましたが、練習中間違えると戻ってくるのが面倒だったりとか、先生にここからもう一度といわれたときに一覧性がないのでその場所を探すのがとっても大変だったりしました。これは練習の時なので本番ではよいでしょということもあるかもしれません。

ところが、今回の小鍛治は「長唄三味線のお稽古。「小鍛治」2021年12月までの道のり。三味線のお稽古の内容。大分ゆるめのお稽古だと思うけれど、精一杯がんばる所存。」にも書いたとおりなのですが、以下のように本手と替手と、メインの立(たて)とそれ以外の人で弾く内容が違うところがあります。

いきなりなんだと思われたかも知れませんが、この写真の一段目は全員一緒に同じ音を弾くので当然一種類の表記、そして2段目以降は本手と替手があるので、表記は2段分あります。ようするに画像の縦軸の長さを単純に考えるこのようなツールだとうまく時間があわなくなるのです。

有料のものなどでは、パーツ毎にピッチを変更出来る物もありそうですが、試してみるにはちょっと微妙だなぁと思ってしまったのでした。もちろんこのような曲でなかったり、楽譜を自分で編集した画像データを作れば大丈夫です。

そしてもう一点、長唄って、明確なテンポが存在しないのです。その時の緊張具合(笑)や、弾いている人のタイミングで進み方が変わるのです。ですので、明確なテンポや演奏時間を設定するのが難しい。指揮者がいたり、こういったツールを共有できればいいのですがそういったことは当然ありません。そもそも覚えろという話ですし(笑)

PDFビューア

PDFや画像を次々にめくってくれるツールはたくさんあります。要するに本を読むためのツールがこれなのです。

ひいらぎやは楽天koboをはじめいくつかのツールをためしてみました。が、結果ダメでした(笑)

何がだめかというと、気づいたのは以下の通りです。

  • ページをめくったときに次のページの読み込みに時間がかかる
  • そもそもページめくりの際にエフェクトがあってOFFにできない

という感じです。演奏時には時間が無いのでさっと次のページを表示してほしいのですが、それができないのです。2つめは1つめの問題をなんとなく見えなくするようにしているのかもしれませんが、どちらにせよ、これらは結構クリティカルな問題です。

iPad標準の写真アプリ

で、一番楽だったのがこれです。譜本の各ページをiPadでの標準カメラツールで撮影してそのまま標準アプリで表示するという最初にやりそうなやり方だったりするのですが…。

良い点は3つです。

  • ページめくりに時間がかからない
  • 画面のどこでもスライドすれば次のページに飛べる
  • 譜本そのものと同じレイアウトなので譜本からの移行が楽

上の2つがとくに本番では重要でちょっと画面を触るとさっと次のページに移ってくれるのが非常によかったです。

ひいらぎやは見開きの2ページで写真を撮って使っていたので、3つめの譜本と同じレイアウトになり、「あそこから」といった演奏再開がしやすいというメリットがありました。

あとは、覚えるときにも(覚えてないんですけど)、絵で覚えている部分もおおくて、そういった場合にも全体に対しての位置の情報はありがたかったです。

ということでiPad標準ツールが一番楽

という結論に達したのでした。とはいえ、楽譜を入力したらそれを自動的に再生するようなツールを楽譜の入力サポートを含めて作ってあげると幸せなんだろうなとは思ったのでした。

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