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audiobook.jpで聴いた本。35冊目。投資の神様ウォーレン・バフェットの幼少期を例題にとった投資の入門書【11歳のバフェットが教えてくれる「経済」の授業】 田口智隆 著

本著は投資の神様とも呼ばれるウォーレン・バフェット氏の幼少期からのエピソードを元に投資とはどのようなことかを教えてくれる構成になっています。あくまでバフェット氏のエピソードを引用して著者がその考え方を説明する形になっているので、ウォーレン・バフェット氏の生い立ちなどを紹介するような本ではありません。金融商品についての詳細も紹介されているので、投資入門のための参考書としての良書です。

【audiobook.jp】 11歳のバフェットが教えてくれる「経済」の授業 著者 田口智隆

幼少期のウォーレン・バフェット氏の「あり得なさ」がよくわかる

本著の大枠の流れとしては以下のような構成になっています。

  • お金の知識の重要性
  • お金の性質、意味
  • 資本主義とは
  • 金融商品の詳細
  • 不動産投資

冒頭にも書きましたがウォーレン・バフェット氏のエピソードは氏が幼い頃にこんなことをしていたんだよということが紹介程度に書かれているだけで、それに基づいた投資の考え方についての説明が大半を占めています。

とはいえ、ここで紹介されている内容だけでも驚くことはたくさんあります。氏が幼い頃にやったこととしては…

  • 6歳でチューインガムを転売して利益を得る
  • 11歳で投資を開始
  • 15歳で不動産運用を開始

といった内容です。著者はこんな幼い人ができたのだから、本著を手に取っている「大人」であろう我々が出来ないはずはないとおっしゃいますが、いやいやそうはいってもという感じですね。

バフェット氏はチューインガムの転売や、壊れたピンボールの台を修理してさらに理容院での運用をお願いして利益を折半するなどして集めた資産を投資、不動産に回していたようで、小さいころからのこつこつとした努力があってこそではあります。しかし本著でも勧められている投資信託については少額から始められるので手軽に一歩を踏み出すことが出来そうです。

そもそもバフェット氏の父親は証券マンだったそうで、そもそもの環境として学習できるような素地があったということもできそうですが、当然すべての証券マンのお子さんがこうなっているわけではないのでむしろ両親の教育方針を聞いてみたくなります。

内容としてはやはり投資の入門本

本著の内容としては基本的には良くある投資の入門書です。ただし、実例をもとにして、これはこういう考え方だったから成功したのだということが明確に説明されているのでわかりやすい良書となっています。

既に投資を始めてしばらくしているという人にはおそらく物足りない内容だと思います。ひいらぎやとしても先日聞いたばかりの投資の本と内容は似ていると思いました。ただ違うのは本著では『「経済」の授業』としているとおり、概論として知識を身につけることにフォーカスしています。

先日の「audiobook.jpで聴いた本。33冊目。貯蓄から投資への最初の一歩を踏み出すための参考書。【はじめての人のための3000円投資生活】横山光昭 著」では、具体的に3000円で投資を始めましょうという具体的な内容がかかれているので、順番としては「11歳のバフェットが〜」の次に「3000円投資生活」を読むという順番が良さそうです。

【audiobook.jp】 11歳のバフェットが教えてくれる「経済」の授業 著者 田口智隆
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